カテゴリー別アーカイブ: イベント

落語教室…春の発表会一段落

福々亭一門会

昨年はぼちぼち亭が使わせていただいた、母が眠る上野池之端福成寺にて、今年は福々亭の春の発表会をさせていただきました。もちろん私も一席致しました。生徒さんの努力でお客様は70人近く、明るくて笑いたい気持ち満々のお客さまでお寺は笑いの渦になりました。

福々亭はただ今総勢10名、仕事の都合でしばらく来られなる人などもいますが、また復帰すると張り切って発表会に向けお稽古する姿には私も見習いたくなる気分です。何よりも生徒さん同士が仲が良く丁々発矢、励ましたりけなしたりお酒を呑んだりしているので、私にとっては嬉しいこと。また、毎月26日には箱根湯本のつつじ荘という、新宿区が管理している温泉宿泊施設でふろの日落語会を任されていたり、それぞれが福祉施設や商店街、友人のパーティ、お店などでの高座の話しを決めてきたりと、発表の場が多いので、めきめきと上手になっていきます。つつじ荘には私も一度お邪魔させていただきました、八月にも伺う予定です。生徒さんたちのおかげで私も良いご縁をいただいています。

会01

ぼちぼち亭一門会

そもそもがこの会のメンバー、ぬうりん坊こと辻信一さんと菊音こと遠藤律子さんが言いだしたことから広がった菊千代の落語教室、いわばきっかけを与えて下さったところです。昨年の春の発表会は上野でやり、夏に愛媛県の今治で250人のお客様の前でやるという快挙を成し遂げました。今年はホームグラウンドの横浜戸塚の善了寺にて第六回目の一門会を開催いたしました。
いつもながらの暖かいお客様方には大変好評をいただきました。夏の、第一三回石巻追分温泉寄席には皆を誘い、翌日の「よってがいん」地域サロン NPOお茶っこケアセンターでもやってもらおうと思っています。ミュージシャン、大学教授、アメリカ人、僧侶、着物専門家、印刷業などバラエティに富んだメンバーで、それぞれのライブに行ったり、お仕事にかかわらせていただく度に、こんな方々に師匠と呼んで貰えることに誇りを感じます。

会02

楽し家一門会

千歳烏山「らくだ&壺」は私が年に一回「ご近所落語会」開催に呼んでいただいているところです。打合せの時の「落語やってみませんか?」という誘いに乗ったメンバーが五人になって、昨年の第一回目発表会では全員同じ噺を発表しました。そして今回第二回目はそれぞれがやりたい根多をやりました。二十五人入ればいっぱいの部屋で、お客さまは落語を堪能。私としては、福々亭やぼちぼち亭とはまるっきり感じの違う、この楽し家一門の人たち、落語の「ら」の字にも興味の無かった人、反原発の集会に行くために決まっていたお稽古に出られなくなる様な人もいる、そんなこの一門の人たちが少しづつ高座の魅力にはまっていくのが楽しみでなりません。目覚ましい進歩にお客さまもびっくりして喜んでおいででした。
他の落語家が、自分の亭号「三遊亭」、つまり噺家の苗字のようなものですが、教室の生徒さんにつけている人がいて落語協会で問題になっています。とんでもない話です。教室はもっと自由な世界、私の夢はぼちぼち・福々・楽し家一門の合同発表会でーす。

落語年間計画

●一月二十八日の『すみれ・菊千代二人会』に早速お越しいただきましたみなさまありがとうございました。
今年も落語会たくさん企画しますので是非一度はお越しくださいませ。予定されている会をお知らせしますので、お近くの方、まだ一度も菊千代の落語を聴いたことが無いという方も是非スケジュール帳にメモをお願いいたします。

●二月十六日は是非黒門亭にお越しください。落語協会事務所の二階で週末開かれている定席です。出演は柳家わさびさん、小袁冶師匠、私はトリで「幾代餅」を予定しております。

●三月は予定表にも載っていますが、六日は両国門天ホール「門天百夜噺 第五夜」、八日お江戸日本橋亭「廓噺女流二人会」九日千歳烏山「第八回烏山ご近所落語会」。二十一日は北九州黒崎善定寺にて「第十六回善定寺落語会」.三十日は上野池之端福成寺にて「福々亭一門会」、三十一日は池袋演芸場「第十八回 手話と一緒に楽しむ落語会」。

●五月二十二日は池袋演芸場にて『第四回 桂歌助・菊千代二人会』。

●六月五日「門天百夜噺 第六夜」、二十九日鈴本演芸場「第二十三回菊千代バラエティ笑」。

●七月五日松山「福円寺落語会」。

八月十一日〜二十日は浅草演芸ホールにて住吉踊り出演。

●九月四日「門天百夜噺 第七夜」、二十八日愛知県西尾市「常照寺落語会」。三十一日「円菊一門会」[仮予定]。

●十二月四日が「「門天百夜噺 第八夜」、二十三日は鈴本演芸場、昼の部『東西女流競演会』、二十九日が浅草演芸ホールにて「円菊一門会」。

ありゃあっという間に一年が過ぎてしまいそうですが…。
まだまだ色々と開催する予定ではありますが、とりあえずお心に留めていただけるとありがたいです。今年は少し珍しい根多や創作噺に力を入れます。
まず三月の『ご近所落語会』では「ちょうず廻し」という演題をかけます。お国訛りが引き起こす大騒動、江戸上方をまたいで繰り広げられる面白い噺です。ゲストの粋歌さんは歌る多師匠のお弟子さん、最近の女噺家修業事情などトークも楽しみな会ですのでご近所の方は是非お越しくださいませ。

菊千代を囲む会

<深川散歩の会のお知らせ>
ぎりぎりになりましたが今年度菊千代後援会主催、「菊千代を囲む会」のお知らせです。

●日時 12月15日(日) 11時集合
●場所 大江戸線清澄白河駅集合。

深川飯を食べ、芭蕉記念館や深川江戸資料館、深川不動尊、富岡八幡をめぐり散策した後、あったかふぐ鍋を囲みます。菊千代が暮らして二十七年になる、下町門前仲町や清澄、深川界隈をぶらぶら。お鍋で美味しいひれ酒をいただきましょう。
会費は8,000円、昼食、宴会、資料館入場料、お土産(カレンダー?手拭い?菊千代手作り商品?中身はそれぞれお楽しみです)代を含みます。
同封したチケットお申込書にご記入の上、12月5日までにお申し込みくださいませ。

世界中の日系の方々に落語を 

9月に乗船した第80回ピースボートで急遽ドミニカ共和国の日系の方々の前で落語をする機会を与えてもらいました。

今まで、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、そしてハワイ(日系人向けのラジオ)で口演をさせていただいてきましたが、ドミニカ共和国には初めて行きました。正直言って、ドミニカの日系の方々に思いを馳せたことも有りませんでした。
外国に入植して一生懸命生きてこられた方々の御苦労は並々ならぬものですが、ドミニカ共和国の方々は、一時は『棄民』という言葉で報道されたことも有るほど、日本政府の甘言に翻弄されそして見放されたと感じるほどのひどい待遇の中で戦ってこられました。ドミニカ共和国への移民は、一九五六年(私の生まれた年です)にドミニカ政府が農業開発の為に日本人移民を受け入れるという条約を日本政府との間に締結したことにより、当時の日本海外協会連合会(現・国際協力機構)によって、3年の間「18ha(東京ドーム四個分の面積)の土地の無償譲渡」や「入植予定地は中程度の肥沃度」など、他の中南米諸国と比べても破格の好条件を謳って募集、全国から応募者が殺到し、鹿児島県出身者を主とした249家族1319人の方々が移住したそうです。
けれども、実際には日本政府によって約束されていた面積の約三割の土地しか与えられず、その土地は塩が噴き出るような土地、または岩や石だらけの荒地でした。また、隣のハイチとの国境近くの入植地へは、囚人までもが送り込まれ、24時間政府の役人による監視の下に置かれるなど、移住者の間で「地獄の一丁目」と名付けられるほどだったと資料にも載っています。日本とドミニカ共和国の両政府によって決められていた「日本からの移住者には耕作権だけしか与えない」ということも日本政府が発表した募集要項には一切記載されていなかったうえ、当時の駐ドミニカ大使も、現地の水問題と塩害が多発している事実を把握していたことを隠していたのです。一方のドミニカ政府も、日系移民をハイチからの侵入者を防止する為の国境警備に使い、同時に荒地の開発にも利用することを意図しており、日本政府もその事実を知っていたそうで、結局四十七家族二七六人以外は他の国への入植や日本にまた帰るという決断をされたのです。そんなお話を聞いたところで、落語『雑排』と南京玉すだれをお楽しみいただきましたが、もっとたっぷり交流したうえでお聴き頂きたかったなあと少しだけ残念でした。

世界中にはたくさんの日本人が入植し、日本人ならではの勤勉さ、きめ細やかな技術、努力、根性でそれぞれの日系社会を築いておいでです。そんな方々にお会いして落語を聴いていただきたいなあと、新たな希望が生まれました。
一世・二世の方々でないと、言葉の問題も出てくるので早くしなければと思いますが、何分こればかりは私一人の力では海を渡ることが出来ません。またピースボートにお願いしなければ!

世界の日系人
ブラジル・アメリカ合衆国・ペルー・カナダ・アルゼンチン・オーストラリア・メキシコ・パラグアイ・ボリビア・チリ・コロンビア・ドミニカ共和国・キューバ・ベネズエラ・ウルグアイ・エクアドル
(赤が菊千代が行ったことがあるところ、緑は落語したところです)

円菊一周忌法要

●円菊一周忌法要

早いものです、昨年10月13日に師匠円菊が亡くなって、あっという間に一年以上が過ぎてしまいました。
たいがい師匠が亡くなると兄弟弟子は分裂してしまうことが多いのですが、おかげさまでうちの一門は一門会や師匠の誕生日など、変わることなく仲良く集まっています。兄弟子が、こういう時だからこそまとまろうと声かけをしてくれるのもありがたいことです。
師弟といえども実は仕事・噺の上ではライバルです、まして兄弟弟子は師匠が好きで入った同士のいわば恋敵、10年ほど前までは全員が仲良しというわけではありませんでした。私も兄弟子たちからは疎まれおとうと弟子たちからはたぶん認めてもらってもいなかったと思います。「まったく師匠にも困ったもんだよ、女の弟子なんかとって」といった感じです。師匠のことは大好きで入っても兄弟弟子は選べないのですから。本当に色々なことがありました、でも、師匠は、弟子全員をその弟子なりに愛し、叱り、そして結果的にまとめてくれました。特に師匠が病床についてからは、弟子たち自身が、円菊一門まとまらなくてはと新たに一門会を開催したり、誰かがトリをとるごとに集まったりと努力をしました。この調子で一門十六人これからも仲良くしていければと願っています。
その集大成が毎年暮れの12月29日に開催している恒例浅草演芸ホール「円菊一門会」です。今年は昼の部の主任を菊千代が務めます。演題は師匠の十八番だった「寝床」です。チケット好評発売中です。

落語教室・三か所で盛り上がってます!

●ぼちぼち亭 お稽古場 横浜戸塚善了寺

7月、愛媛県今治市波方公民館にて250人のお客様を前に発表会をしてきました。善了寺坊守でぼちぼち亭のお囃子の師匠でもある美砂さんのご実家があり、ご両親がすべてご準備くださいました。8人のメンバーのうち6人が今治に集結、素晴らしく明るいお客様に助けられ大成功に終わりました。次回発表会は11月9日、善了寺にて。

●福々亭 お稽古場 新宿3丁目 福服本部

4月と5月、二回に分けて開催した第2回発表会を終えました。一度覚えたものを一回きりにしないでどんどんやること…という私の指針にのっとり皆さん大変精力的です。箱根強羅温泉にある新宿区保有の保養所「つつじ荘」から依頼を受け7月より毎月何人かで行くことになりました。芸達者な方たち揃い、歌謡ショウまでこなしてしまいます。ただいま9名、お稽古も月に3回か4回、みなさんの稽古熱心さには頭が下がります。次回発表会は11月10日場所は未定です。

●楽し家 お稽古場 千歳烏山 

まだ始まって間もない楽し家一門は8月初めての発表会をしました。今までにない形、5人のメンバー全員が同じ噺「長短」を披露。5人五様の「長短」とその後の美味しいお酒・つまみにお客さまもメンバーも盛り上がり、2回発表する人もいるほどでした。

5月6月は落語三昧!

5月中席

5月中席[11から20日までを言います]新宿末広亭夜の部の仲入り後に出演いたします。トリは兄弟子の古今亭志ん弥が務めます。14,15はお休みしますが、15日は錦糸町東武ホテルで落語とちゃんこを楽しむ会、会費1万円ですが上方の重鎮桂文福師匠との二人会の後、錦戸部屋のお相撲さんたちが作ってくれる美味しいちゃんこや色々なお楽しみもありますので、ご興味のある方は是非お問い合わせください。そして22日は池袋演芸場『歌助・菊千代二人会』3回目になります。

6月6日

『門天百夜噺の会』第2夜、ゲストは私の大好きな松元ヒロさんです。やっとコラボレーションの願いがかないました。ヒロさんのマシンガントークをお楽しみに。そして6月27日は『第23回 菊千代バラエティ笑』です。今回は爆笑ゲスト盛りだくさんの予定。近くなりましたらご案内しますので、スケジュールに入れておいてくださいね。ほかにも伊東会や、伊東マリンタウンシーサイドスパでの落語会、豊田市足助のかじやさんなど、お近くの方はどうぞお越しくださいませ。初の国立名人会出演も決まりました、根多は「鼓ケ滝」をいたします。
詳しくは予定表の方をご覧ください。お問合せは菊千代まで

お船は最高

私が参加している異業種交流会「二木会」のお仲間、㈱はとバスの門村さんがグループ会社の株式会社シーラインの社長に就任されました。こちらはシンフォニーというクルージングレストランの会社です。この機会に二木会の二十五周年記念総会をお船ですることにしたら、なんとシンフォニーも二十五周年、同い年でした。東京湾をクルージングしながら景色とお料理を楽しむ贅沢なお船。ランチ・アフタヌーン・サンセット・ディナーとコースや、お料理も選べ、また特別企画もさまざまで色々楽しめます。お部屋もいくつかあるので人
数によっては貸し切りも可能。菊千代を囲む会でも一度使わせていただきました。女子会ランチも素敵、ご夫婦の記念日のお食事に、遠方からのお客様のおもてなしに、そしてデートにとコーディネイト力をほめられること間違いなしです。詳しいことはこちら
(www.symphony-cruise.co.jp/)
そして私が八月に乗船することになっているピースボートと十一月に乗船する読売旅行九州一周のお知らせです。ピースボート第八十回クルーズは三十周年記念として、七月十八日より十月十日八十五日間の長旅ですが、人生のリフレッシュに、自分へのご褒美に、新たなる世界観の発見に是非お勧めです。菊千代ご紹介の方にはここには書けない素晴らしい特典もありますので、是非ご検討下さい。横浜出航・ベトナムからスエズ運河を通りヨーロッパそしてパナマ運河を通り最後メキシコから横浜と十九の港を巡る旅です。菊千代はモロッコ~ジャマイカ 間に乗船予定です。
秋は読売旅行チャーター企画、美しき日本の島々を訪れる九州一周の船旅パシフィック ビイナスで八日間です。私は横浜から奄美まで乗船。昨年に続きお仕事を頂戴しました。ピースボートでは落語のワークショップ、読売旅行でも落語公演や手話講座などを予定しています。菊千代にお問合せを。