ある日の銀座

4月23日、オバマ大統領が来日しました。ひねくれ者の私は別段気にもしていなかったのですが、たまたま銀座で夕飯を食べていたら大変な騒ぎ、なんでも安倍氏と寿司屋さんで外交するとか。場所は「すきやばし次郎」という三つ星高級店。82歳の大将がドキュメント映画になり世界に発信されたので超有名なのですが、座って3万円というお値段に、私は行きつけの谷中の三喜鮨なら何回いけるだろうとか、もう孫がいても良いような年の息子さんはいつでも補佐で、本当は彼が握っているのに、大将だけがもてはやされる、息子を立てることを知らない年老いた父親の下にいるのは辛いだろうなあ、気の毒だなあなんて余計な、大きなお世話ばかり考えていました。

その店で、TPPや防衛問題など、直接庶民に影響するであろう話しをする、じり貧で生活しているものの気持ちは考えない、いかにも安倍さんらしいこと。そのせいで交通規制、歩行者の通行も邪魔して、他の店はお客さんが入らず、カラオケ屋さんに入った人たちは出ることが出来ず、なんて迷惑なことだったか。しかも、信頼できる情報筋によると、その3万円のおまかせコースお寿司20貫の半分しか手を付けなかったそうな。ナンセンス極まる、寿司屋カウンター外交。

戦争ができる国に、武器を売る国に、農業に携わる人たちを苦しめる国に、危険な原発をまた動かすような国、その原発を他国に売る国にする相談を、寿司屋でするな!と思うのは私だけでしょうか。